chirashi

エモーショナルな人生を

普通の会社員がスタートアップの取締役COOになって

2021年は公私ともに大きな変化がいくつかあり、最大の変化が「転職」。新卒で入って12年働いた会社を辞めての初めての転職で、しかも行き先がシード期にも満たないスタートアップの取締役COO。今さらながら自分の意思決定がハイリスク過ぎて笑ってしまうけれど、でもそれが自分らしいと心の底から思っています。わたしの人生最高。

9月1日に就任して4ヶ月経過して、成果が出せた部分とこれから頑張りたい部分が見えてきたので、自分の振り返りのためにまとめてみます。ちなみに「COO」という役割の定義はまだ自分の中でも組織の中でも曖昧で(その曖昧さが良いと思っている)、他の組織のCOOとも話してみたいので、スタートアップのCOOの方はお友だちになってください!

おこぼれ拾い

スタートアップってやることはたくさんあるけれど人は少なくて、つまり全員忙しいですよね、特に代表は忙しい。なので、そこでこぼれた仕事、具体的には滞っている連絡とか締め切りの近いタスクを拾って推進しています。ひとことでいえば、何でも屋。わたしはこの類の仕事が「得意で好き」なので、非常に自分にあっていると自負している領域です。

社内の関係者と信頼関係と特性を知っていること(この人はこういう種類のタスクはギリギリでも自分でやる、あるいはこういう種類のタスクは落としやすいなど)、現状のサービスの優先度判断を柔軟してタスクの取捨選択をできること(この仕事は遅れても良いなど)、あとは勝手に推進する勢いが大事なのかなと思います。

ビジネスモデルの検討

とはいえ、まだPMF(プロダクトマーケットフィット)しているとは言えず、ビジネスモデルも確立していない弊社では、おこぼればかり拾っていても終わってしまいます。なので、最優先の取り組みとして、資金調達とビジネスモデルの検討、それにともなう外部交渉を行っていました。いまは表向きに言える成果はありませんが、就任時よりは具体的に進展しました。まだまだ不安はたくさんありますが、就任時は「年内持つだろうか……」という気持ちでいたものの、ある程度は気持ちよく年を越せる状態にはなりました。関係した皆さん、本当にありがとうございます。この成果は、個人がどうというより、チームワークが良かったと思うので、この4ヶ月の最大の成果は最高のチームを作れたことだろうなと思います。

わたしはCancerWithというものがある程度形になってからコミットを始めたので、これまでの背景や思いを聞きつつ、具体的に資料に落とし込んだりだとか、マイルストーンを置いて進行したりだとか、患者としての意見を言うことで、より解像度の高い組織にできました。

ユーザーさんを含む社内外のコミュニケーション

CancerWithは、患者さんやご家族向けのサービスで、まずは認知拡大に向けていくつか取り組みを行っていました。そのうちひとつがSNSやブログでの情報発信で、以下の記事は多くの方に反響をいただいてます。

ほか、ユーザーさんと直接コミュニケーションを取る機会や、アドバイザー・顧問の皆さんと議論をする機会も主導していて、前職での社内折衝スキルがとんでもなく生きているなと感じてます。

新年に向けて

まだ4ヶ月ではありますがサービスデザインやディレクションをしてきた経験がほぼそのまま活かせ、同時にスタートアップの経営というものがどういうものか、少しだけわかるようになりました。書いていないことも含め濃厚すぎて一瞬で過ぎ去った4ヶ月でした。新年は、いまよりも「経営」というものの解像度を上げたい。

一緒に働くCEO(@nitasaka)とCTO(@ikenyal)と本音で議論し続け(今週すでに何時間話し続けただろうか……)、わたしたちの目指す方向、患者さんを救うこと、会社が持続すること、全ての目線を揃えられました。わたしは一番社歴が浅いものの、めちゃめちゃ貢献できているという自負があり、それは自分の努力だけでなく一緒に働く2人と関わってくださる皆さまのおかげだなーと思います。チーム最高!

来年は、強い経営者になるぞ。

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