chirashi

エモーショナルな人生を

「自分がどう思うか」から「相手にどう思ってもらうか」を得た10年

はてなブログ10周年特別お題「10年で変わったこと・変わらなかったこと

ほんとうに怒涛の10年だった。もう一度この10年を過ごしたいか? と問われたら確実にNOと答える。……いやでも、その前の10年も怒涛だった。わたしは結局、のんびり過ごそうと思ってもすぐに飽きてしまう。心の底では刺激を求めていて、ふとした瞬間、突拍子もない人生の選択をしてしまう生き物なのだ。そしてそれは、約10年前に結婚した夫も、たまたま運よく同じだった。

15歳から25歳の10年間が「自分の意思」を一番大事にして生きてきたとすれば、25歳から35歳は夫とともに選択をしてきた10年だった。わたしの選択から、わたしたちの選択、になった。一人で決めたことも、二人で決めたことも、過ぎ去ってしまうと「あのときよく決断したよなあ」ということが多い。そういうことに気づいた10年だったと思う。

思い出したくもない辛いこともあったけれど、現在は幸せである。この10年の選択が自分にとって正しいと思えるようそれなりの努力をしてきたことと、運の良さの積み重ねのおかげだと思う。だから、ありきたりなことばで言えば、とても良い10年だった。

変わったこと

結婚をしたこと、家を買ったこと(もう住んでいないけど)、乳がんになったこと、ねこを2匹飼ったこと、京都から福岡に引っ越したこと、転職をしたこと……あたりが大きく具体的な変化。

病気以外は自分で決断をしたことで、手に入れたいものと手に入れなくて良いものを取捨選択し、優先度をつけることを覚えた10年だった。あわせて、病気のような、天から降ってくるどうしようもない出来事を受け入れる耐性が強くなった。比べるものではないけれど、前の10年の震災は、本当につらかったから。

この10年で、一番変わったのは、自分がどう思うかだけでなく「相手にどう思ってもらうか」を意識するようになった点である。仕事においても、プライベートにおいても、人を動かすことに意識が向いている。自分の意思を持つことに慣れ、「相手を動かすために、どう振る舞い、どう伝えるか」を強く意識するようになった10年だったし、いまもそういうテーマの中にいる。

変わらなかったこと

自分らしさと戦い続けていること。

「自分の意思を持つことに慣れ」と前述したけど、35歳にもなっても、「わたしらしさ」ってなんだろうと思い続けている。誰かを動かそうとすることに意識が向きすぎると、自分の意思が薄くなってしまうことがある。成長した点は「あ、いま自分の気持ちを蔑ろにしているな」と自覚的になったこと。いまもそのバランスと戦い続けている。

色々あったけど、幸せな10年だった、と思いたい。

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