chirashi

エモーショナルな人生を

家族と友だちと仕事と、自分の物差しと。

初めて飲んだレモン牛乳

放っておくと、どうしても空気を読んでしまう。

東京で重要な取引先との打ち合わせをし、那須塩原に移動して大好きな友だち夫婦(june29 & mamipeko)と遊び、その足で両親の還暦を祝う家族旅行をしたシルバーウィーク。復路が国際線かと思う久しぶりのデカい航空機でテンションが上がった(羽田→福岡だけど)。それにしても、仕事と友だちと家族とこんなにリアルで話したのは一体いつ以来なんだろうか。取引先はリアルに会うのは初めてだし、友だちとは5年ぶりの再会、両親と最後に行った旅行はいつだっけ……? とにかく公私ともにコミュニケーションを取り続け、学びの多い3泊4日だった。

わたしは一般的にみれば、いわゆる飲みニケーションは苦手ではないし、友だちも多くはないけれど少なくもないし、両親や家族との仲もよい。平たくいえば、恵まれた環境で生き続けてきたし、いまも恵まれているし、きっと将来もそうだろう。だけれども、なのか、だからこそ、なのか、あらゆるコミュニティにおいて空気を読みすぎてしまう。例えば、その場にいる5人の中で自分は盛り上げ役だろうと感じたら、仮に自分の意思に多少反していてもその役割を全うしてしまう。

那須に移住した友だち夫妻との会話の中で「那須に住んだら、いろんな抑圧から解放された!」と聞いたのが印象的だった。同時に、わたしも(わたしたち夫婦も)福岡に来ていろんなものから解放されたと感じていると言った。いや、表現が難しいのだけれど、少なくともわたしは自分の人生に強い不満があったわけではないし、現状に何かに困っているわけではない。小さい問題はあれ、なんとか解決したり受け入れてそれなりに生きている。これは口に出していないけれど、夫も多かれ少なかれきっとそうで、もしかしたら友だちもそうかもしれない。でもわたしは、社会の常識はこう、家族の主張はこう、サラリーマンならこう、みたいな暗黙の物差しに、いつの間にか縛られているのかもしれない…… と会話をしながら強く思った。そして、こういう話ができる友だちはまじで貴重。実は5年ぶり2度目のリアル対面だったけど、次はいつどこで会うのだろうな。

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友だちおすすめの濃厚チョコドリンク

そんな気持ちを持ちつつ宿に移動して、親の還暦を祝った。わたしの両親は同級生で、本来は去年が還暦の年だったのだけれど、コロナ禍でお祝いが伸びていた。特に母親は旅行にほとんどいかないタイプの人間なので、みんなで集まって思い出が作れたらいいなと思っていた。

実際、両親とわたし夫婦、妹家族の合計8人で集合写真が撮れてよかった。縁起でもないし特にそういう気配があるわけではないけれど、誰かが死んだ後に集合写真が1枚でもあるとずっとずっと思い出を語れるから。あとは真っ赤なお揃いのポロシャツをあげたら翌日に着てくれていて嬉しかった。印象が強かったのは旅館の食事が多過ぎたことだろうか…… 帰ってきたら1kg太っていたし胃腸がいまだに疲れている気がする。まあそれらを含めてハードスケジュールだったけれど無事に完遂して安心している。これもまた、圧倒的に空気を読んだ「「「長女」」」ムーブではあるけれど。

お祝いということで持ち込んで飲んだ山崎

わたしの両親は、基本は「自分のことは自分で決めて好きなことをやれ」という教育スタンスだったと思う。今になって思えば、そういう方針はわたしに合っていたし感謝している。これからは親にも好きなことをして生きてほしい。

空気を読み過ぎるわたしは、主体的にいられる環境に身をおかないといけない。自分の絶対的な価値観を持ち続けるには、色々なものから物理的な距離を置いた福岡といまの生活がすごく気に入っている。

自分の物差しで楽しく生きようね。