chirashi

エモーショナルな人生を

複数のプロジェクトに関わる働き方と、体調の話

実は2ヶ月ほど前から働き方を変えました。

メインの業務にしている、オンラインがん相談サービスCancerWith(株式会社ZINE)に加えて、フリーランスでの仕事を増やしました。もともと業務委託で、Webサービス企画、ブランディング、デザイン、ユーザー調査などの仕事を受けていましたが、いろいろなことが重なってバランスを調整しました。これにあたり、夫が創業した二宮企画株式会社に加わり、フリーランス業務は二宮企画として受けています。前述のようなWebサービス開発やブランディングなどの業務を受け付けているので、もし何かあればお気軽にご相談ください。

いま現在、特に多くコミットしているのは株式会社MIMIGURIというコンサルファームで、事業広報をしています。長らく事業会社で自社サービスを運営し、その後はスタートアップの創業というキャリアだったので、まさか自分が「コンサルファーム」という組織に加わるとは1mmも思っていなかったですが、偶然の出会いから大好きな会社になってました。これはまたの機会に書きたいと思います。

ちなみに、夫とは前職で上司・同僚という関係だったので、約1年ぶり2度目の同僚です。とはいえ夫は夫で、新しい会社をまた作ってました*1。今年の我が家はまじで変化が多すぎてイカれてる(良い意味)。結婚10周年イヤー*2に相応しい、パワフルさと仲の良さで引き続きフリーダムにやってます。

自分でコントロールしながら複数のプロジェクトに関わる

働き方を変えるきっかけはいくつかあって複合的なものですが、中でも特に大きな理由をあえて一個挙げると「7年ぶりに生理が再開したこと」が大きかったです。

乳がんになって以降、仕事に対する考え方にいくつかの変化の段階がありました。

  • とにかく社会復帰したい・元の働き方に戻りたい時期
  • 無理せずなんとなくやっていければいい時期
  • 自分の体験を活かしたい時期

いまも3番目の「自分の体験を活かしたい」という思いが強くあって、それがCancerWithに対する原動力になってます。28歳で乳がんを告知された当時、同世代で同病の方が非常に少なく、そういう方の5年後10年後の姿が見えず、怖くて仕方ありませんでした。不安な気持ちを抱え続けた当時の自分を救うために、病気になってしまった自分の人生を肯定するために、負の体験をプラスに変換したいとずっと思っています。28歳から10年間という長期に渡って治療が続くという自分自身を受け入れるためには、病気を強みにするしかないと思っていたし、自分の体験が誰か一人にでも勇気を与えられるなら、やらないわけにいかないとも思っています。

一方で、今年の夏に7年ぶりに生理が再開したことで、「あ、もう本当に元に戻るかもしれない」と気づきました。がんになった人生は変えられないけれど、がんを忘れられる日が来るかもしれない。それに加えて、生理前の情調不安定さが重なり、しかしながら治療の関係でピルを飲むことはできないので、毎月うまく付き合うには、ある程度ゆとりを持ち自分でコントロールできる生活が必要だと思いました。

そもそも、わたしには「病気しか強みがない」と思っていたけれどそんなことはなく、これまでの経験を活かしながらやれることがたくさんある。自分のキャリアやスキルを相対化しつつも、まわりに流され過ぎず長く自分らしく生き続けるには、幅広い働き方やコミュニティへの関わりがある方が良いと思い、働き方を変える決断しました。

そんな感じで複数のプロジェクトに関わり、公私の境目を曖昧にゆるっと生活しています。

今回、働き方についての発信をしたのは、とある同世代で同病に罹患した方に「病気の後もやりたいことをやっていて尊敬する」という旨のことを言われたのがきっかけでした。罹患後7年が経過して、治療はタモキシフェンの服薬のみで、自分の闘病はもう言えることが少ないな…… と考えていた時期でしたが、まだまだ発信を諦めてはダメだし、わたしの生き方で勇気をもらっている人がいる。最近は仕事で受けているセミナー*3でも、がんになっても自分らしくとか、がんと仕事を両立しようとか啓発している立場なので、引き続きこのブログやSNSなどで、自分の病気やがん全般に関することも、仕事のことも、いろいろな会社・コミュニティのことも、幅広く発信していきます。

いまやっていること

CancerWithの運営(ZINE 取締役COO)

オンラインがん相談サービス「CancerWith」の運営をしてます。

株式会社ZINEでは、病院やクリニックの相談システム構築、保険会社さまへの付帯サービス導入、企業の福利厚生プランやセミナーも行っています。両立支援の仕組み導入や、管理職・経営層向けの罹患者とのコミュニケーション方法等、がんに関する意識啓発などの健康経営のサポートが可能です。お気軽にご連絡ください

古巣からの取材も受けたので見てください。

MIMIGURIの事業広報

12月からアドベントカレンダーをやるらしいぞ。わたしも書きます。

フリーランス(二宮企画 取締役)

Webサービス企画、ブランディング、デザイン、ユーザー調査など。ワイヤーフレームやモックアップの作成が得意です。お仕事ご相談ください。

AYAWeek2023実行委員

AYA世代(15〜39歳)のがんに関する啓発活動をやってます。明日11月29日はTwitterスペースでお話しするので、聞いてください!