chirashi

エモーショナルな人生を

ペーパードライバーを克服して、生まれて初めて車を買った

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今年の始めまではペーパードライバーだった。

ペーパードライバーといっても、18歳で免許をとってからの数年間はそれなりに日常的に乗っていた。大学時代のアルバイトには車で行っていたし、授業がないときは一人でドライブをしていたし、実家のある福島と学校のあった宮城の間はわりと定期的に行き来していた。大学を卒業して、就職を機に京都に引越してから乗る機会は減ったものの、旅先では何度か運転していた。

運転をしなくなったきっかけは、病気になって家で一度倒れてからである。ちょうどその2ヶ月くらい後に免許の更新があって、急に意識を失うのが怖くなってしまった。そしてそれからの5、6年、まったく乗らなかった。京都や福岡の中心部で暮らすぶんには、自分の車がなくてもなんとでもなる。特にここ3年ほどはDiDiなどの配車アプリが便利で、自家用車の必要性がなくなっていたし、その後はコロナ禍で旅に出る機会も減ったので、レンタカーを運転する必要性もなかった。

それが、夫の趣味であるトレランのレースに、車で応援に行く必要が出てきた。4月にあるという。

久しぶりの運転を克服する良い機会だと腹を括って1月にペーパードライバー講習を受けた。受けてみたら意外と運転できて、講師の先生には「数年運転していないだけで、運転自体には慣れているから大丈夫ですよ」と太鼓判をもらえた。若いうちに運転していてマジで良かったな……。それから毎週のようにレンタカーを借り、夫の試走の迎えに行った。

しかし、レースはコロナの影響で中止となってしまった。

わたしたち夫婦は、すっかり車のある生活に魅了されていた。あえて不満をいえばレンタカーの返却が面倒だということ。だからレンタカー屋からの帰り道に、どういう車を買おうか? という話をずっと続けていた。そこから先は夫のブログに書いてある通りで、それぞれの意思を踏まえて、FIATの500Cを買った。限定色のミモザ。元気が出る色でとにかくかわいい。

レンタカーは、だいたいトヨタレンタカーでコンパクトカーを借りていたので、初めての外車の運転はなかなか手強い。中身はマニュアル機構なのでクリープ現象はないし、ウインカーは左側にあるし、給油口は鍵で開けないといけない。

それでもかわいさが勝っていて、初めて買う車にこれを選んで良かったな。

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