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エモーショナルな人生を

夫が会社員を辞めた

夫が会社員を辞めた*1。自分の会社を作るらしい。

昨年11月、コロナ禍で遠出する機会が減っていたころ。わたしたち夫婦は、なんの用もなく、福岡市内のホテルにただ泊まりに行くのがリフレッシュのひとつだった。その週は、「また久しぶりにどこか泊まろう」という夫の提案で、天神で酒を飲み、そのまま天神のホテルに泊まる予定だった。

「会社を辞めようと思う」と聞いたのは、夫の大好きな唐揚げ専門の居酒屋にいるときで、ああ、このことを言うために誘ったんだなと瞬時に理解した。それはちょうど、わたし自身も人生の大きな決断をしようとしていたタイミングで(結局それはなくなってしまったんだけど)、なんというか運命だねと笑い合った。

夫はもともとわたしの上司で、夫婦になってからも長らく同じ職場にいて、ときにまた上司になることもあった。このことには色んな意見があるだろうけれど、わたしの視点では、公私ともに良いことも悪いことも見続けてしまう立場で、人生観を変える時間になったと思う。どちらかといえば、苦しむ姿の方が印象に残っている。つらければやめたら良いと何度も伝えた。だけど、そうやって苦しみながら産んだであろう大きなサービスのローンチ直後は、本当に本当に嬉しそうで、これがこの人にとってのプロフェッショナルなんだなと理解した。サービスとユーザーを誰よりも愛して、チームを守り続ける姿勢は、夫にとっての正義で、ずっとずっとその正義を磨いていた。

3月31日に最終出社を迎えて、その日はふたりで近所の居酒屋に打ち上げに行った。14年間の中で、つらかったこと、楽しかったこと、怒ったこと、嬉しかったこと、それぞれベスト(ワースト)3を聞いた。ちなみに、わたしから夫に話を振る際、〇〇のランキングや、100点満点中何点? は定番のネタである。聞いたエピソードは胸の内に秘めておくけれども、色々なことがあっても長く続けていて良かったとわたしは思う。夫にとっては、サービスのローンチや成長が一番の喜びだと思っていたけれど、なんだかんだ言って、同僚や部下たちから慕われていることにも喜んでいた。

わたしは変わらず働き続けていて、翌4月1日からは久しぶりの出張だった。夫に負けじとがんばろう。

写真は、週末に慰安旅行としていった熊本。退職後も、活動し続けていた夫がリフレッシュできたようで安心した。

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