15年ぶりに読んだ「ミシン」とVivienne Westwood
平日はほとんど外出しない生活にも慣れてきた。それでもわたしは毎日好きな洋服を着ている。GUCCIのTシャツを着る話は先日このブログにも書いたけれど、上下Vivienne Westwoodで過ごすことも増えた。ボトムスなんて、Google Meetにもうつらない。ほんとうにほんとうに、わたしは自分のためだけに服を着ている。
ここ数年で、つまりは30代になってから、Vivienneを着る機会が大幅に増えた。20代の頃、バッグやアクセサリーはがんばって買っても洋服には手を出せなかった。10代の頃から長く憧れのブランドだったから、さまざまな経験を経てもう着ても良いとかと思えたのが30手前だった。それは自分の仕事や生活のがんばりとか、すごく平たくいえば年齢や収入とか、そういうもので判断したのだと思う。背伸びをして買うのが嫌だったのだ。
だから始めは古着を買っていた。でも、だんだん新品でも買うようになって(それでもセールが多いのだけれど)、いまではすっかりVivienneの服ばかり着ている。
先日15年ぶりくらいに嶽本野ばらの「ミシン」を読んだ。ご本人のTweetで、久しぶりにその存在を思い出した。今年で20周年だそうだ。
「ミシン」文庫版の第5刷が500部だけ決まりました📘
— 嶽本野ばら Novalatakemoto (@MILKPUNKSEX) 2020年9月5日
今年の秋「ミシン」は20thですので、この5刷を #ミシン20th バージョンと認知したいと思います。 #ミシン #20th #二十歳
10代の頃に好きだった本。当時はなんの感慨もなかった京都の街の描写が、ありありと想像できるようになっていた。大人と高校生の関係において、大人の方に感情移入してしまう。あれから年月が経って、わたしもそれなりに成長したのだな、と思った。
ふと目についた。
ああ、この言葉をわたしは15年も引きずっていたのか。やっと気がついた。年を重ね、少しずつ自分を開放して生きている。
- 作者:嶽本 野ばら
- 発売日: 2007/12/04
- メディア: 文庫