chirashi

エモーショナルな人生を

夫と喧嘩せずに8年経っていた

結婚して8年経って、一度も喧嘩をしていない。付き合っていたときも喧嘩はしてないから、実質10年くらい喧嘩していない気がする。覚えていないだけかもしれないけれど。

夫が酒を飲み過ぎてなかなか帰ってこないと心配するし、それについて注意もするし、あるいはお互いに関係なく仕事で疲れてイライラすることはある。けれども、そこから言い合いだとか、自分の主張を譲れないだとかはない。

コミュニケーションの方法や家庭の事情、個人の特性はそれぞれだから、喧嘩をしないことが最善だとは思わない。ただわたしは、面倒くさがりなわりに自分が大好きで、嫌なことは言われたくないし言いたくもない。できるだけ機嫌よくニコニコして暮らしたい。そんなことを望むくせ、それなりに生活にこだわりがある。カリモクのソファを気に入っているし、ウォーターサーバーはamadanaが良い。そういう人間味を、きちんと共感し理解して、すべてでははなくても多少は価値観があったらうれしい。

先日ふと夫のブログを読んだら、気づいた。わたしたちは、お互いに気を遣いあっている。気を遣うことに対する温度感が揃っている、と思う。

僕は気を遣って、なるべくトレイルを進まなくても舗装路からすぐ川に行ける野河内渓谷にした。妻も気を遣って、文句を言わずに付き合ってくれた。

https://ninomiyateppei.com/entry/2020/08/31/195039

夫の趣味や価値観にすべて共感しているわけではないし(例えばわたしは走る趣味は絶対に嫌だと思っている……)、逆も然りだけれど、それでも理解はしている。夫もそれをわかっているし、お互いを尊重しているのだな、そういえば。

「気を遣う」ことに対する温度感も、お互いに揃っているのだと思う。家庭を運営するのはマネジメントで、お互いがお互いを無意識に、ときどき意識的にマネジメントしあっているのだろう。気を遣い合っていることを分かっているし、気を遣えないなと思ったらお互いに距離をとって自分の機嫌を自分でなんとかしている、と思う。

こういうことは、お互いに余裕があるからできているのかもしれないな…… とも思ったけれど、わたしががんになったときも、義父の体調の都合で移住した際もそういえば喧嘩しなかったな。これからもそういう生活が続くとよい。

f:id:chira_rhythm55:20200901231919j:plain
夏休みに川ではしゃぐ夫