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エモーショナルな人生を

組み合わせ

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ヒグチユウコの器

気づいたら秋になっていた。

今年の夏は信じられないほど暑かった。気温が38度を超える日が1週間続いたときは、本当にもう、この世の終わりかと思った。自転車で通勤しているので、朝の通勤だけで体力が半分くらいになったし、仕事が終わって帰宅するだけで汗だくだった。

食事も、冷製の麺類やサラダなどの冷たいものか、ゴーヤチャンプルーなど苦味の強いものばかり作っていた。盛り付けでも涼しさを演出したくて、ガラスの器を大量に買った。ittalaのカステヘルミが3つ、Nachtmannのボサノバが5つ……。楽天ポイントを駆使したとはいえ、一度に買うのはちょっと引く量である。まあ、涼しさの演出なんていうのは言い訳で、すっかり食器集めにハマっている。

実は昨年末くらいから、器が増え始めた。ふるさと納税で手に入れた波佐見焼に、さらには実際に波佐見の陶器市に行ったし(全くの偶然で、長崎に行くことになってラッキーだった)、大好きなヒグチユウコさんの九谷焼(冒頭の写真)をオーダーしたり、そういえば他にもネットでいくつか買っていた。洋服に次いで、すっかり散財のタネとなっている。これから寒くなってきたら、保温性が高い器かオーブンで使える器を買う予感しかない。

わたしの中で、洋服と器には共通点がある。それは「組み合わせを楽しめる」こと。

洋服の好きなところはいくつかあるが、その一つに「明日なに着よう?」とか「この秋はこういうテーマの格好をしよう」と日々考えるという点がある。わたしはコーディネートを考えるのが大好きなのだ。器も同じで「どんな料理を作って、どの器に盛ろう?」と考える時間が一番好きである。人は決断する数の上限が決まっているなんて話もあるが、好きなものは好きなので、余力を残して生きていきたい。

馬場商店 波佐見焼 祝鯛 (赤)

馬場商店 波佐見焼 祝鯛 (赤)