毎日暑い。ここのところ、毎度書き出しに「暑い」と言ってますが、やはり暑い。
京都は、昨日まで12日連続猛暑日でしたが、今日はやっと涼しくなりそうな気配を感じます。
そんな8月、夏休みの季節らしく、ちょうど借りていた本の中から、夏休みらしい(と、わたしが思っている)小説を読みました。
- 作者: 宮部みゆき
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2003/03/05
- メディア: 単行本
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ごくごく普通の少年、小学5年生のワタルが、両親の離婚とそれによる母親の発狂に恐怖を覚え、そして父親への隠れた怒りから、自分の運命を変えようと “幻界” へ冒険に繰り出すストーリー。
幻界は、近所にあるビル建設現場から許された “旅人” だけが行ける、現実と対になった世界。
大人になった今読むと、身勝手とも感じる父親の言い分も、発狂する母親の気持ちも、運命を変えたいというワタルの想いも、それぞれ共感します。
わがままな大人のせいで子どもの運命を苦しいものにしてはいけないと思うと同時に、どんな子どもでも一人の強い心があると気付かされます。
非常に現実離れしているけれど、どこか子ども時代に想像した世界になっているので、今を忘れたいときにおすすめです。
そうそう、実は小説よりも先に映画のほうは見たことがありました。
こちらも夏休みの冒険っぽくて良い。
- 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
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今週のお題「読書の夏」