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chirashi

エモーショナルな人生を

インターネットの中で生き続けること

Facebookをひらくと「〇〇さんの誕生日(30歳)」というメッセージがあった。

今年のはじめ、彼は、29歳で死んだ。事故だった。わたしは葬儀に行き、できるだけのお見送りをした。泣きじゃくる遺族を見るのがつらかった。どうかせめて天国では安らかに、と祈るしかなかった。

わたしはまだ、葬儀というものに参加した回数は多くない。それでも、親しい人の死を受け止めるため儀式として、それがあることはわかる。だから、もう心は受け止めているつもりでいた。

それでも彼のアカウントは、ずっと残っている。FacebookもLINEも、笑顔のアイコンがそこにある。ここ数年はオンラインでの交流しかなかったから、そのアイコンを見ると、まだ生きているのではないかと錯覚する。2015年の12月で更新が止まっているは、ただオンラインになるヒマがないからなんでしょう?

30歳になれなかった彼の誕生日を心の中で祝い、わたしはリアルでもネットでも生きていかなくてはいけない。インターネットはまだ、リアルではないのだ。