chirashi

エモーショナルな人生を

5年前と5年後と

明日で震災から5年が経つということで、3月に入ってからというもの、テレビやネットでは震災関連の報道や特集が目立つ。

福島には実家があるし、宮城の学校に5年間通った。
震災の映像はあまり見たくない。

乳がんになってからというもの、病気に関する報道もあまり見たくなくなった。正確には、著名人の病を煽るような内容や、◯◯でがんが防げるといった内容が好きではない。報道でなくてゴシップというべきか。

福島に住んでいた妹が、わたしの住む京都に逃げてきたので世話を焼いた。
いまは自立して東京に暮らしていて、震災は遠い思い出になりつつある。

先日、友だちが死んだ。事故だった。
一昨年、彼は京都に旅行にきていて、会う気なら会えたのに声をかけ損ねた。
東北本線でよく一緒に通学したのが忘れられない。

いま、病院で点滴を打っている。
この治療は、あと7カ月続くし、3カ月に1度打っている注射は、あと5年続く。
服薬は10年も続くのだけれど。

震災は遠い過去になっても、人生は進む。
つらいことがたくさんあったけれど、悔しい思いをした人たちの分まで生きないといけない。