chirashi

エモーショナルな人生を

あの頃の絶望

実家に帰ってました。
福島県福島市
大学も実家から通っていたので、ほんとうに長いこと住んでいた場所です。

思い出したこと。
世界の端にいる感覚。

数少ない娯楽の中で、よく目にしていた華やかなファッション誌の世界は、遠い遠いトウキョウという場所で、地方のワタシには関係がないんだという諦め。
世界を(流行を、新しい文化を)つくるのは、みんな都会(≒トウキョウ)の人なんだ、という感覚。
インターネットの世界もそう。
新しいものはみんな都会でつくられていて、ワタシは少し遅れて、ただそれを使うだけなんだという感覚。

地方の、こんな世界の端では、世界を変えられないんだっていう絶望。

それでもそこで生きていたのは、今ではもうよく分からないけれど、好きな人と幸せな家庭があればそれで良くって。
でも、まだその決断には早過ぎると気付いて、都会で働こうと決めた20歳のころ。
(気付けば東京じゃなくて京都に来ていたけれど)、あの頃よりは世界の中心に近づいた気がしてる。

少しだけ大人になったわたしは、都会にいたって世界をつくれるわけじゃなくって、地方にいたって世界をつくることはできるって気付いたけれど。
ガラスバッジをつけた子どもたちをみて、いたるところにある「がんばろう」の文字をみて、一体何が幸せなんだろうと、今さらながら悩んでいる。