chirashi

エモーショナルな人生を

友だち

中学を卒業してすぐ気付けば寮生活をすることになって、知らない女の子と相部屋になった。
先に部屋にいたわたしは荷物の整理をしていて、彼女は、はつらつと・腕いっぱいの荷物を持ちながら腰でドアを開けて「こんにちは!」と入ってきた。

2年生になると同時に退寮をしたわたしと、留学(と同時に留年)をした彼女は、すっかり話さなくなって。

あれから10年。

死ぬほどたくさん話して、笑って(あの時も毎日笑って泣いて過ごしていたけれどね)、とにかく楽しく再会することができたのは、わたしたちはきっと誰より大事な友だちだったんだと改めておもったゴールデンウィーク初日。
どんなに世間が彼女を見放してもわたしは味方でいたくて、わたしがどんな人生をいきようと応援してくれる彼女に、もしかしたら友だちなんてラベルは間違っているのかもしれないなあって。