ブログには、どんなに小さな日常を書いても良い

承認欲求を満たすためか、目指すべき自分に近づくよう演出するためか、いつの間にか「映え」や「空気」を気にする世界になってしまったインターネット。みんなと違う価値観を公開して炎上するのは恐怖で、それでも、ほんの少しはマウントをとりたい気もする。高級カメラを買った自慢も、うちの猫かわいい自慢も、仕事をがんばった自慢も、持病と戦ってる自慢もしたい。空気を読んだ範囲で。これはつまりリアル世界と同じだな。

わたしは、流行りのカフェも、高級なホテルも、背伸びをしたハイブランドも、最新のガジェットも全部好きだ。ホテルオークラに泊まってテンションを上げているし、SIGMA fpを買って喜んでいる。人と違う生活を送ることになれば覚悟のために文章をしたためたいし、いつもより認められた日には声高々に宣言をしたい。ひどく落ち込んだ日には励まされたい。

だけれど、平日は家に引きこもり最低8時間の仕事をし、だいたい3食を自分でつくり、動画を見たり本を読んで生きている。たまに筋トレ。最近は、夫の筋トレを真似して付き合っている。週末は、NHKで再放送のあった『映像研には手を出すな！』を一気見した。漫画のほうが好きだけど、アニメもおもしろい。昼寝をする夫にブランケットをかけた。月曜は、録画した大河ドラマを見て、ネットで見かけた漫画『戦争は女の顔をしていない』を買って途中まで読んだ。新しい食器が欲しいなと思って、楽天を見てまわり、ピンとこなくて買い止まった。あまり代わり映えのない日々だ。

ブログには、そういうことを書いていい。

◇

写真は1月の終わりに行った雨の櫛田神社。